めまいについて 

色々なめまい

めまいには、目が回るようなめまい、足元がふらつくようなめまい、立ちくらみのようにクラッときて目の前が暗くなるめまいなどがあります。回転性めまい、浮動性めまい、動揺性めまいという呼ばれ方をすることがあります。

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めまいの原因

めまいは、主に耳の器官に原因があるものと、脳に原因があるものがあります。

耳に原因があるめまい

耳の奥にある器官は、音を聴く聴覚の他に平衡感覚もつかさどっています。

この器官に問題が発生すると、めまいが起きたり、吐き気、難聴、耳鳴りなどが一緒に現れたり、顔面の麻痺などの症状が出たりすることがあります。

337947.jpg左の画は、下の方に「外耳」、「中耳」、「内耳」と書いてあるように、耳とその奥にある器官を模式図化したものです。

一番奥の内耳という部分にある、矢印で「三半規管」と書いてあるカタツムリのような器官が、聴覚と平衡覚を司っている器官です。
 

脳に原因があるめまい

一方、脳にも平衡感覚を担当しているところがあり、こちらに問題が発生した場合にもめまい
が起きます。
              
脳に原因があるめまいには、脳そのものに異常があるめまいと、脳そのものには異常がないが、
脳に送られる血液が不足して起きるめまいがあります。

脳そのものに問題がある場合命に関わりますから、めまいが続いたときはまず病院で検査を受
け、そのめまいの原因を調べてください。
 

メニエル病

めまいで病院を受診した際に、メニエル病という病名を告げられることがあります。メニエル病は耳に原因のあるめまいで、めまいの他に耳鳴りや難聴、吐き気などの症状があるときにこの病名が告げられますが、最近ではメニエル病という病名を使わない医師が増えているようです。

tuikotudoumyaku.jpg めまいは、ストレス、自律神経失調症、薬の副作用、貧血や栄養不良など、耳の器官と脳の他に原因がある場合もあります。

首の骨の両側には、脳に血液を送る血管が通っています。首肩のこりが強い人は、首の血管が締め付けられて脳に十分な血液が送られなくなってめまいを起こすことがあります。耳鼻科や脳神経科を受診しても原因がわからない場合は、これらが原因かもしれません。

首まわりには、首を支えるための筋肉が二重三重になっています。首肩の筋肉のこりが原因のめまいは、横になったり首の筋肉の緊張が緩む姿勢になるとおさまる場合がありますが、こりの強い人では横になっても筋肉が緊張したままで、変化がみられない場合もあります。首の奥の方にある筋肉を緩めなくてはならない、このようなめまいには鍼灸治療が有効です。

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めまいの鍼灸治療

検査では異常がみられないめまいの中には、首肩のこりのように筋肉に原因がある場合以外にも、鍼灸治療が有効な場合があります。その場合には、東洋医学による診察を行い原因を探ります。

東洋医学的に大きく分けると、気血のめぐりが悪くなって起こるめまいと、気血が足りなくなって起こるめまいの2つになります。

気血のめぐりが悪くなって起こるめまいは、ストレスが原因と考えられます。ストレスでイライラしたり、鬱のようになったり精神的に不安定になっているときは、動悸がしたり、呼吸が苦しくなったり身体全体が正常に働かなくなることがあります。

気血が足りなくなって起こるめまいは、疲れ、栄養の不足が原因と考えられます。疲れが溜まっていたり、キチンと栄養が摂れていなかったりすると、エネルギーの不足や、貧血を起こしたりします。

杏の樹鍼灸治療院では、原因に適応したツボに鍼、灸をして症状の改善をはかりますが、不足が原因の場合は対症療法になります。溜まった疲れは休養しないととれませんし、栄養不足は普段の食事で栄養を摂るようにしないと、根本的な解決にはならないからです。

原因によって使われるツボは違いますが、めまいの治療によく使われるツボには「百会」(ひゃくえ)、「風池」(ふうち)などがあります。
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